~~~「超知能」は人類の憧れ?でも
稲田陽子 サム・アルトマンは、オープンAIのCEOとしてチャット GPTの火付け役となった天才的な人物として知られている。 昨今AIの発展はすざましいものがあり、チャット GPTは その象徴的な成果と言える。いまや、学生の論文やレポートにも 欠くべからざるものになりつつあるようだ。その是非は別として 教育現場は、明らかにデジタル化に向かっているのは、確かである。 もちろん、これは発達段階の子どものAI活用とは別の話として 捉えられなければならない…。 ともかくもチャットGPTは、学生だけでなく、広くビジネスや 個人での利用も増加し、世に周知されるものに成長している。 あれよあれよという間の出来事である。アルトマンは、AGI (汎用人工知能)の達成点を目指しており、人間と同等か それ以上の能力の発揮をさせたいとしている。2028年には 自律型のAIが登場すると予測もしており、そうなると、自ら 学習していく研究者タイプのAIが誕生することも可能らしい。 これは、特化したタスクをこなす従来型のAIを超え、自ら考え 能力を開発していけるものだから、まさに業界の発展は 目を見張るものである。 人間が理想とするAIの開発は、産業をはじめ気候変動問題にも 大きな希望になる可能性があり、解決が求められるさまざまな 問題に対処できそうでもある。とくに医療や科学分野では 自律型AIが人間が頭を抱えるような研究をあっさりとやり遂げて しまうことも夢ではないのかもしれない。 アルトマンの目指す世界は、こうした意味では人類の救済であり、 また、だからこそ、AIの民主化を唱えている所以だ。アルトマン はAIが誰かの、あるいはどこかの独占ではなく、全ての人々が恩恵 を受けることが大切だと考えているという。 さらにこの世界は、確実にアルトマンが目指すように「超知能」 の領域に踏み込んでいく運命であるかのようだ。その発展は、 止められないというのがアルトマンの考えである。人間を遥かに 超えたASI(人工超知能)とは、改善能力、学習能力が桁違いに 優れ、もはや人間が制御できなくなるほどのものだとされる。 そのため、シャットダウンも不可能になることもありうる と言う人もいる。 そうした世界は、すでにSFの世界だろうか。タスクだけなら AIは、頼もしい友である。しかし、感情理解の領域まで踏み込む 能力優位の発達は、それなりに大きなリスクを伴うものとも 言われている。