千島学説とコロナ後

~~~千島学説パワーの知恵を

稲田陽子

コロナ禍が明けて、コロナ後のストレスも見え隠れ
するものの、世の中には一応の活気が戻りつつある。
5月5日にようやくWHOから「パンデミックの収束宣言」が
出され、それより以前に呼応するように日本の社会にもマスクの
自由化が回復し、見た目にはコロナ前の空気になりつつ
あると言える。とはいえ、日本の社会特有の意識が支配
してか、街ゆく人々の顔はいまだにマスクで覆われているのも
珍しくなく、それがなんとも当たり前になっているよう
でもある。不思議な世界だが、しばらく続きそうである。

久しぶりにN.Y.のM.G.さんからメールが届いた。それによると、
コロナへの関心は、日本社会とはかなりかけ離れたもののようだ。
要は、昨年から生活状況もコロナ前に戻っており、それを当たり前の
ように享受しているらしい。
こちらでもネットだけでなくマスコミなどから、欧米などでは、
マスク社会もとうに存在していないという話題もあることはあった。
しかし、そうした海外では、ワクチンも必須であるとしたこれまでの
考えを翻すところも出てきており、リスクを避ける傾向も現れている
という。

日本もかなり緩和されてきているが、これからも推奨されていく
気配が濃厚である。 副作用については、当初から言われており、
最近になって政府がそれに対する認定も行い始めていると、報道
されている。「真理は人を自由にする」と言うように、今後、
ワクチンを含めコロナについての検証が行われていくなら、
より安心できる状況が用意されていくのだろうか。

さて、こうしたコロナ対策に千島学説は、普遍的な意味で役に立つ
ものである。千島博士の確かな観察事実により、自然免疫力を
効果的に上げる方法がよりよく理解される。千島博士は、赤血球の
役割に大きな発見をしたもので、食を介して、健康な血液の元、
すなわち赤血球が生じることを観察事実として提示した。これが、
核のある白血球に変容していく。このプロセスにガストン・ネサーンの
ソマチッドの関与が推察され、赤血球から生まれるソマチッドの
健康度の如何が一つのポイントになるのではないかと想像される。
つまり、よい赤血球からよい免疫を司る丈夫な白血球が生じると
いうわけである。

このシンプルな経過こそ、免疫力の効果に影響を与え、そのためには
食の健全度が大きくモノを言うことになる。それは、食がどれほど
身になるかということであり、それには、いわゆる「腸活」が大切に
なるわけで、老廃物を滞らせないライフスタイルが求められる。
千島学説は、治療法ではないので、健康に必要だとされる「気血動の
調和」を実現できるような工夫が重要だということでもある。

この健康への道標となる「気血動の調和」は、感染症にも有効に
働くはずである。コロナ対策にもその人なりの採り入れが可能だ。
ガンの予防にも利用されているように、免疫力に関わることには
ある意味で「希望の宝庫」にもなりうるものと思われる。
2類相当と規定されていたコロナがようやく5類になったいま、賢い
対応を自分でできるのだとも解釈できる。それだけにこの千島学説の
知恵を大いに借りていきたいものである。
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