~~~大型台風、巨大地震、頻発する噴火…地球からのメッセージ
稲田陽子
よくわからない時代になった。北海道は、地震がそれほど多いという
わけでもなく、まして札幌には大きな地震など起きないという定説めいた
感覚もあったはずだ。
しかし、その神話は昨年の9月の胆振東部地震(北海道地震)ですっかり
崩れてしまった。震源地の厚真町では、震度7というこれまで考えられなかった
揺れが襲っていた。震源から離れた札幌も最大震度5という大きな揺れに
見舞われ、北海道全域、ブラックアウトを体験させられることにもなった。
先日21日には、この「北海道地震の一連の地震」(気象庁)として再び
北海道を揺らした。
ところが、ある友人からのメールが届き、この地震の波形(防災科学技術
研究所)に偏りがあるとして送られてきた。「P波(初期微動)がなく、
いきなりS波(主要動)が来ている」という。さらに「陰謀論派に言わせると、
これらは人工地震」と続き、「直下型地震で震源と非常に近い場合は
別」としている。
ただし、今回の地震は、直下型だと発表されている。しかし、それにしても、
震源から離れた札幌の震度の大きさには驚かさせる。地震のメカニズムは
研究が進んでいるようで、予測も難しく、謎も多いだけに、さまざまな「説」
に一概にNOを突きつけられない。
例えば、元首相の鳩山さんのCCS問題に関するツイッターも、気にならない
と言っては嘘だろう。地球温暖化の原因とされているCO2を海底深く埋めて、
気候変動を緩和しようとしているが、こうした試みと地震との関連性については、
学術的な新たな問題も指摘され始めているという。もっとも、今回の
地震は、問題の埋め立てポイントと震源の断層帯とは直接のつながりは
ないそうだ。安全であれば、何も問題はないのだが、これまであり得なかった
大地震が起きている現実に、そのあたりの懸念は当分消えそうにない。
複数の専門家の方々の発言が待たれるところである。
また、地震の謎を解明するのに、これまでの「プレート説」ではなく、
熱移送説を唱えている学者もいる。これは、角田文雄埼玉大学名誉教授が
唱えている興味深い説で、地球の地核から「熱の通り道」を伝わってくる
高温の熱エネルギーに注目した。それが、「熱の溜まり場」を作り、噴火や
地震を引き起こすのだという。この説では、噴火などの火山活動から地震の
兆しを捉えることができるというから、興味は尽きない。北海道地震は、前回、
今回ともに「大雪山系の火山(マグマ)活動の活発化」が鍵だそうだ。
( ref.『次の「震度7」はどこか』/角田史雄・藤和彦著/PHP出版 )
確かに、火山噴火も地震も、目立って頻発しており、その関連性への懸念が
あっても、特段不自然にも思われない。むしろ、現実に表われている「臨床」を
見るなら、地震の原因のもう一つの解釈としてそれも「ありなん」なのかも
しれない。
それにしても、さらに大型台風も頻発しており、やはり地球は大きな転換点に
来ていることは間違いない。ヒッグス粒子の話ではないが、情報を伝達する
量子があるのだから、ことによると、人間たちへの地球からの深いメッセージ
とも受け取られるというスピリチュアルな考え方に、私はあながち反対できない
のである。