~~~好評発売中!竹炭で「イヤシロチ」を創るために
稲田陽子
読んで元気の出る本が増刷されている。
5月に『雲の上に木を植える』(新野恵著)が刊行された。
がん患者とその家族の方たちはもちろん、
ストレス社会に生きる人々に愛と希望を与える書である。
これは、竹炭を多様に活用し、生命の活性化を目指すための
智恵の宝庫でもある。特に前向きに生きることの大切さが随所に
感じられ、千島学説的に言えば、「気」の充実度は満点ではない
だろうか。
さらにカタカムナ的に言えば、竹炭の活用で「イヤシロチ」を
土壌や住環境のみならず、生体の内なる生態系にも作り出そう
というものだ。また、最近では炭が放射能を吸着するとも言われ、
デトックス効果を求め、利用者も増加しているそうだ。
実際に、新野さんの竹炭は、東日本大震災による放射能汚染
を減らしたいと活用する人もいる。
著者の新野さんは、自ら竹炭を焼き、その炭をモンゴルの
砂漠に数年にわたり、ボランティアとともに「埋炭と植林」を
行ったことでも知られている。炭の粉で全身真っ黒になりながら、
「イヤシロチ」作りに励んだという。この夢のある仕事から
本のタイトルも付けられた。
『雲の上に木を植える』は、そんな新野さんの竹炭をめぐる
生き生きとした「幸せづくり体験レポート」にもなっている。
読んでいて、楽しくなるオススメの本である。がん患者の方も
ユーモアあふれる語り口に思わぬ癒しに出会えるのではない
だろうか。