ソマチッドは心と身体をつなぐ

~~~出版当時の紹介文、いまも新しく

(巷に流布する誤ったソマチッド情報。
気になるところですが、いまも読み継がれている
『ソマチッドと714Xの真実~ガストン・ネサーンを
訪ねて』にも触れられています。
それについて本家本元のネサーンご夫妻のメッセージも
掲載されていますので、ぜひご一読いただければ、と
思います。<稲田陽子>)
以下は、稲田芳弘が書いた出版紹介文です。

稲田芳弘

本を出版するタイミングが実にスリリングだった。本の
内容は去年5月のセミナー報告だったのに、いろいろあって
第2回セミナーの後になってしまったからである。

出版が遅れたお陰で新しいニュースが盛り込めたり、新しい
章を起こして「日本のソマチッド事情」なども書くことが
できたが、時間的な問題もあり、2回目のセミナーで得た数々の
情報までは盛り込むことができなかった。果たしてどこまで書く
べきか…、その点に置いてとてもスリリングな編集となって
しまったのである。

それはともかく、実際にガストン・ネサーンご夫妻に会い、2回にも
渡って特別セミナーを受けることができたぼくは、「ネサーンの
偉業は何だったのか?」と改めて考えさせられた。本でもすでに
述べたように、ネサーンのまず第一の偉業は、ソマトスコープの
開発であり、それを使ってソマチッドを発見したことだろう。しかも、
ネサーンは、ガンなどの難病の治療法にまで踏み込み、714Xを開発
して大勢の末期ガン患者を救ってきた。この3つが「ネサーンの偉業」に
間違いはないが、それと同時に、もう一つのことが、「ネサーン
ならではの快挙」としてぼくの心をしっかりと捉えている。

それは、ソマチッドが人間の意識や感情と共振し合っていることだ。
そのことを重大視する研究者も多く、「ソマチッドは肉体と魂(心)を
つなぐもの」といった評価の声も寄せられている。心と身体が
つながっていることは、すでに多くの先達が指摘してきたことではあるが、
ネサーンはその事実を、顕微鏡観察で明らかにしてくれたのだ。その
意味でガストン・ネサーンは、「医学と精神世界を結ぶ快挙」を成し遂げた
人物と言うこともできるだろう。

そして、この事実は非常に重い。現代医学はガン治療に際して、ガン細胞
など物質的・肉体的な側面しか見ていないが、実は感情的・精神的、
スピリチュアルな要素がガン完治に深く関与している。その事実を
ソマチッド研究によって明らかにしたネサーンは、医学に全く新しい
次元を切り開き、私たちに提示してくれた。

もう一つ私たちの身体を満たす「体液」を重要視するのも、ネサーンの
特徴と言えるであろう。現代医学は人体を器官系に分け、器官系や臓器、
細胞に対する治療法の展開であり、これに対しネサーンはそれらを包み
つなげる体液の状態に目を凝らす。ソマチッドは、血球やリンパ液などを
含めた体液の中に充満している微小な生命体だからである。

単純に考えて、私たちの身体は「水の詰まった袋」であり、その中に
さまざまな器官や臓器が収まっている。そして「水は情報を記録する
媒体」とも言われ、外からのさまざまな波動(情報)と共鳴し、自らの
感情や意識にもデリケートに反応する。

こう考えると、病気を治療するには、「いのちの母」としての水袋
全体をきれいに浄化し、体液の流れを正常化させる必要があるだろう。
実際、714Xは、体液浄化装置としてのリンパの流れを正常化するために
大きな役割を果たしているのである。

いずれにしても人体の生命の営みは神秘的であり、それはあたかも
宇宙のドラマの再現でもあるかのようだ。そこには絶えず新たな創造
(ソマチッドの誕生)と生成・進化・消滅のプロセスがある。

しかしネサーン自身は、決してそこまで言及してはいない。彼はただ、
ソマトスコープを通して確認した事実を語っているのみである。だから
こそ、その科学的態度は、信頼するに足り、逆にソマチッドの神秘が、
それぞれのイメージや推測を膨らませたりもする。それは、危険な
冒険でもあるものの、ソマチッドがさまざまなインスピレーションを
もたらしてくれることは否めない。そうであればこそ、ネサーンが
確認した事実をまずしっかりと踏まえ、その上でソマチッド研究が
続けられなければならない。そこに、「医学の未来」があると考えられる
からだ。
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