〜〜〜〜〜その1”Simple”is”best”!だからこそできるチャレンジを…
稲田陽子
7月20日は、第三週木曜日。月2回放送しているじあいネットの
ラジオの日で、私の担当日であった。じあいネットも放送も、
夫の意思を継ぎ、ともかくも私は続けている。第一週の木曜日は、
夫がパーソナリティーをしていたときにアシストをしていただいた
大潟広子さんにお願いしている。
このじあいネットは、夫の『ガン呪縛を解く』がネット上(hp)で
連載されたときから話題となり、出版をしたときに自然発生的に
生まれたガン患者と家族そしてじあいネットに共感される人々の
ネットワークである。簡単に言えば、hp連載時から多くのガン患者の
方たちからお問い合わせやメールをいただき、夫がそうした人々に
何か役に立つにちがいないと思い、作ったものであった。
夫は、「自愛、地(球)愛、慈愛」の語呂合わせを創り、
まさにそのポリシー通りにじあいネットの活動に身を入れ出した
のであった。
無理な活動…確かにそう思われるときもあり、私は、いつも
夫をどう止めたらよいのか、あるいは逆に、本人の生き甲斐を奪っては
いけないのではないか、そんな葛藤の中にときに深刻に
追い込まれることもあった。
そうした状況を超え、さまざまな応援をいただくなか、
ともかくもいまも「じあいネット」は活動を止めることはない。
一時、hpのリニューアルでhpはもちろん「じあいネット」の
ラジオなど、ネット上の活動が滞ったことも
あり、辛い時期もあったが、それは、新たな飛躍のための
準備期間だったと思っている。
“Simple”is”best”.
私は、苦境を乗り切る最も良い方法にたどり着いたのだ。
一時期、夫の知的財産である膨大な原稿が旧自社サーバから
取り出せないという「へんてこりんな」ことも起きてしまったが、
それもいくつもの専門会社にコンタクトし、ネット上に
無料保存することができることをその中の有能で親切な営業マンから
聞き出し、ともかくも実践あるのみと、何でも頑張って情報を
収集して、切り抜けた。
そうして、娘が、好きこそものの上手なれ、かどうかわからないが、
phpマスターコースまで勉強してくれ、最初は見よう見まねだった
word pressでのhpの制作も、苦労なくできるようになった。
そういえば、小学校のときに、夫が積極的にパソコンを遊び道具のように
触らせていたことを思い出す。彼女は、社会福祉系の専門の大学に行って
いたが、何とすっかり別の道に変更してしまった。変更に異論はないが、
いまでは卒業しなかったのはちょっともったいないと思っているようだ。
若いということは、ある意味でチャレンジの代名詞なのかもしれない。
幸い、復学も可能らしいので、いつかそんなときがくるのかもしれない。
夫が回帰したことは、私にとっても、娘たちにとっても、
わが家にとってはやはりいろいろな意味で
とても大きな痛手であったのは、これはもう言うまでもない。
しかし、私には、夢があり、夫の意思を継ぎながら、
さらに「私」自身も進化できれば、と願っている。
じあいネットも、出版社も、いつもチャレンジしつつ、
夫とともに、そして大きな宇宙とともに進化していければ、
と思う。