千島学説とソマチッド

~~~千島の「生命の自然発生」が彷彿として

稲田陽子

いったい生命はどのように生まれてきたのだろうか。
バクテリアやウイルスに親がいるのだろうか。
これは、パスツールの実験で否定されて、そのまま
現代科学の定説になっている。

第8原理まである千島学説は、その第3原理が
「バクテリアとウイルスの自然発生」である。
千島博士は、密閉煮沸した人工的な環境下で行われた
パスツールの実験では、地球の自然とはかけ離れて
いるため、根拠が疑わしいとして、自らの実験観察から、
バクテリアとウイルスの自然発生説を唱えた。

千島学説は、どの原理も革新的で、現代科学への
チャレンジに満ちているものだが、いまでは、現代
科学が側面から肯定するような結果を招いているのは、
何とも興味深い。

巷では、腸活や断食などを健康改善に取り入れるのも
それほど違和感がなくなっているようである。
こうした療法は、老廃物を除き、血液をきれいに
できるとあって、美容や健康はもちろん、ガンの
予防や改善などにも活用するのも珍しくなくなった。

その千島学説が、今度はソマチッドとのつながりも
感じられるようになっている。第3原理の『バクテリアと
ウイルスの自然発生」とは、血球の腐敗から新しい生命の
誕生が観察されたことから提唱されたもので、千島博士は
密封・無菌状態の赤血球中に泡が現れ、それが球菌状から
桿菌状になって、桿菌の束に変貌するのを観察した。
これは、赤血球から現れるソマチッドの16段階の変態を想起
させるものでもある。

奇しくも形態は、ソマチッドがバクテリア状に変化する姿を
見せるものであり、その世界は、ガストン・ネサーンが
自ら開発した独自の顕微鏡「ソマトスコープ」で確認された。
ソマチッドは、健康のバロメータであると、ネサーンは
語っており、全身状態が悪くなると、健常時の3段階の変容から
16段階の変容サイクルを呈するようになるという。

3段階を超えた時点でプロテクションバリアを超えたことに
なるため、その後の13段階の変容は、健常ではない状況を
表すわけである。この13段階の変容プロセスにバクテリア状
形態を現す。これは、赤血球からバクテリア状の形態が発生
するのが観察されることを意味しているのだから、非常に
不思議な世界に映るのではないだろうか。

科学は未知の領域を膨大に持っている。もしも、千島博士が
今の時代の人ならば、そうしたソマチッドの世界を見て、
何と言うことだろう。稲田は、『ガン呪縛を解く~千島学説
パワー』の中で、次のように書いている。

「千島の場合は顕微鏡の精度に限界があったため、ネサーンほど
よく見えなかったものの、ネサーンは千島が見た世界をきわめて
リアルに、ものの見事に描き出してくれたのである。」

参考/『いのち自衛』(山田容子)
  『血液と健康の知恵』(千島喜久男)
  『ガン呪縛を解く~千島学説パワー』(稲田芳弘)
  『隠された造血の秘密』(酒向猛)
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