「パンデミック」の正体とCt値(PCR検査)

~~~PCR開発者「この検査で感染症の判定をしてはならない」

 

稲田陽子

 新型コロナの世界的なパンデミックは、PCR検査無くして、
あり得なかったのではないのか、という疑問がふと湧いて
くることがある。心ある研究者や専門家の間で鬱々と漂って
いる理論や言説から、その思いは強くなる一方だ。

 このパンデミックという位置づけが正しいのかどうか、
科学的には、疑問視されるのも無理はない。PCR検査が
その発端となるからである。この検査は、「使い方次第で
いくらでも陽性にすることができる」とし、その開発者の
キャリー・マリスが「感染症の検査には使ってはならない」
と警告してきたものだ。

 しかし、マスコミは、政府の要請なのか、PCR検査の
陽性者を感染者とみなして、報道するため、その数が「モン
スター」を生み出しているようにも思われる。なぜ陽性と
なっただけで、感染者となるのか、それに対して、マスメ
ディアは、思考停止状態のまま一方向に突っ走っている。

 それも、現実の姿を歪ませているかもしれない状況で、
それに一喜一憂させる。これでは、別のストレスとなって
しまう方も多いのではないだろうか。しかも、新型コロナ
以外で亡くなった方も、なぜか政府の指示でコロナによる
死因とされているのは、周知の事実でありながら、マスコミ
はこれについても沈黙している。

  このデータを作るのに、PCR検査を受けずに亡くなった
方に検査を行い、陽性なら感染を死因とするそうだ。これも、
本当の感染なのかは不明と言える。

 PCR検査は、 ct値というものを基準にウイルスを増幅
させていく検査方法である。ところが、その Ct値が今回の
疑問の元凶なわけで、日本は、40(~45)サイクル程度と
言われている。これが適正なものでないのは、サイクル数が
多くなればなるほど、多くの偽陽性者を生み出すことと関係する。
つまり、感染していなくとも、判定は陽性者となってしまう。

 陽性となるのは、ウイルスの死骸などの断片や、新型以外の
土着のコロナウイルスもこの検査で検出されてしまうからだ
という。実際に、陽性者の大半が、10~1000個ほどのウィ
ルスの遺伝子が咽頭に付いているだけであり、それが新型
コロナであると断定はできないと推測されている(徳島大学
名誉教授、大橋氏)。仮に新型であったとしても、ウィルス
の数からして、感染に到るものではないのは自明の理なのだろう。
感染者とされるには、ウィルスの数が10万個程度にならなけ
ればならず、その判定は20~25サイクルで十分だと言える(同上)。

 現在のサイクル数を20に減らすと、陽性者の数値は0.01%
になる(同上)というのだから、日本では果たしてパンデミック
と認知されるだろうか。気になる他国のサイクル数も、米国、
中国は概ね40前後、台湾が35とされている。ただし、WHOの
基準もなく、国によって検査のプロトコルも異なり、単純に
比較はできないという見解も注目される。

 こうしたことを踏まえた上で、新型コロナウイルスの感染者
の数値が正しいものかどうかを考える必要があるのは言うまで
もない。私は専門家ではないが、日本が本当にパンデミックで
あるのかどうかも、一考に値するような気がする。

 日本は、欧米などと比べると、重傷者や死者が少なく、すでに
集団免疫を得ていたという言説もある(京都大学大学院教授、
上久保氏)。2019年の年末に中国からの新型コロナへの感染が
日本でも起き、その後、最初のS型に加え、同じく弱毒のK型
への感染が蔓延したために、T細胞免疫を獲得し、欧米型の
強毒タイプにも免疫力を持ったというのが、簡単な図式になる。
土着のコロナウイルスへの免疫も有効に働いたとされている。

 これによると、「脱対策」という対策で11月には収束する
可能性があったというが、そのチャンスを逃すと、冬の流行は
避けられないと、予測されていた。

 もっとも、この路線を選択する場合は、免疫力が鍵となる。
もちろん高齢者や持病持ちの方には配慮が必要だとしても、
多くは免疫力を上げていれば、新型コロナウイルスに暴露
されても、感染が成立しないとも考えられる。そうなると、
むしろ必要なのは、千島学説的免疫力の改善だろう。

 何が本当で、何が違うのか。確かにマスメディアの情報が
偏ったまま、人々を誘導しているというのは、心ある人なら
とうに気付いているに違いない。
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。