共生塾、春の講演会ご案内の前に…
考えてみたい G.ネサーンの正しいソマチッド情報
稲田陽子
本日は、「自然との共生塾」が主催する恒例の「春の特別講演会、
千島学説は真理を語り続ける〜自らの健康は自ら学ぶことによって始まる」の
ご案内の前に、ガラパゴス化?しそうな日本のソマチッド事情について
少し書きたいと思います。
今回の「春の読別講演会」では、ソマチッドに関する演目も含まれており、そこから
日本独特のソマチッド事情の背景をあれこれ考えるハメとなり、しまいに何ともいろいろ
想像がふくらんで、このためにこの演目をお知らせしてよいものかどうか、ためらって
しまうことに…。というのも、まずはあまりにも現在流布しているソマチッド論に
誤りや曲解があると思われるからです。
これについては、稲田芳弘の『ソマチッドと714Xの真実~ガストン・
ネサーンを訪ねて』(稲田芳弘著/萩原優・稲田陽子寄稿/ガストン・
ネサーン読別寄稿)が第4版を重ねることとなる偶然が隣り合わせとなり、
夫やソマチッド基金を立ち上げた山田バウさんの励ましを感じます。
現在、ウイキペディアの「ソマチッド」の項目では、ネサーンのソマチッドは
『完全なる治癒』の古い情報もろくにないお粗末なもので(ref/ソマチッド[ネサーンの説])、
それどころか、発見者のネサーンのソマチッドを(ネサーンの承諾なく)
ソマチットとねじ曲げた上で、ソマチッドに関して誤った情報を流布させています。
いま、一番危惧すべきは、「ソマチッドを摂取すればガンが治る」式の
安易な情報と考え方が出回っていることです。『ソマチッドと714Xの真実』の
Amazonレビューでも、その影響のある書き込みがあり、「ソマチッドが健康食品で
摂取できる」といったコメントが載っているほど。
しかし、こうした考え方の基本的な誤りに対しては、ネサーンさんが異種の
ソマチッドの摂取は有害であると、言われて警告しています。
これは、ネサーンさんがマウスの血液中に異種のソマチッドを注入したときに、
モンスターが生まれたという実験結果から発言されたもので、以前に
ある人からもたらされた噂で、ある医者が代替医療として異種のソマチッドを
含んだ点滴を患者に行なったところ、亡くなってしまったという話をもう10年以上も前に
聞いたことがあります。
健康食品ならまだここまでの被害はないかもしれませんが、少なくとも、
ネサーンさんは、「ソマチッドは、免疫力のバロメータ。ソマチッドそのものを
摂取しても意味はない。それこそがソマチッドを理解していない証拠です」と
述べられています。十分に正しい知識を持つことは、ユーザーとして当然の
権利と言えます。
また、ソマチッドは、エネルギーのコンデンサーに過ぎないというのも
知っておくべきことだと思います。まるでソマチッドそのものからエネルギーが
放出して、細胞に免疫力を与えるかのような流布もされているのも、
たいへん気になります。
ネサーンの研究とはまったく異質なものになっている現在の誤情報には
どんな救いがあるというのでしょうか。むしろ、ユーザーはソマチッドが
ソマトスコープでしかその詳細を観察することができないという残念な現実に
目を向けるべきかもしれません。
本当の情報から目をそらした相変わらずの偏りと偏執的情報に振り回されては、
治るガンも治らなくなりはしないでしょうか。
そんななかにあって、本書『ソマチッドと714Xの真実』は最も新しい
ネサーンさんのソマチッド研究と714Xについて、ありのままの事実と
ソマトスコープに基づく正しい情報、さらにそこから得られるネサーンのガン観を
述べています。このガン観には、「ガンは全身病」という千島学説にも相通じる
考え方が含まれている点、注目されます。
日本でソマチッドの研究をすることそのものは、別段悪いことでも何でもない
はずなのに、なぜここまでネサーンのソマチッドとかけ離れていくのか、
疑問を感じざるを得ません。むしろネサーン理論を意図せず排除する方向に
向かっていると言っても過言ではありません。そこには、『ソマチッドと714Xの真実』で
稲田芳弘が書いているように、日本では、分母をネサーンのソマチッドに置くように
見せながら、実はソマトスコープでの観察は不可能なため、分解能の低い顕微鏡を
使用せざるをえず、結局それぞれが「自前のソマチッド理論」を語らざるを
得ない事情があるとみるべきかもしれません。そこで、何が真実なのか分かりにくく
なっているというのも一つの真相にちがいありません。
おまけに、ウイキペディア(ソマチッド/ネサンの説)では、ネサーンのソマチッドに
関しては『完全なる治癒」という絶版になった古い情報のみを参考文献とし、そこに
「ネサーンが古代ソマチッドを発見した」などという偽情報が加えられ、さらにどういうわけか、
なぜか某hpの引用だけはあって、『ソマチッドと714Xの真実〜ガストン・ネサーンを訪ねて』
の中の伝えられるべき情報は完全に遮断させています。
『ソマチッドと714Xの真実~ガストン・ネサーンを訪ねて』を通して事実、
真実を伝えている著者の稲田芳弘に代わって、また(本当の)ホリスティック医療を求める
ユーザーの代弁者として、そして、ネサーンを直接取材し学んで来た者として、
いまのソマチッド事情には、非常に残念な思いです。
さて、こうした状況のなか、今回、千島学説の勉強会として定着しつつある「共生塾」で
ソマチッドについての講演が予定されているようです。前置きが長くなってしまい
ましたが、ぜひとも、ソマチッドの発見者であり命名者であるネサーンさんの
ソマトスコープに基づく研究を正視し、しっかりと本質を捉えた講演会であることを
願っています。
この前提の基に、共生塾の「春の特別講演会」のご案内をお届けしたいと思います。
つづく→共生塾春の特別講演会」