~~~ともかく面白い!「愛と郷愁の道東」を舞台に
稲田陽子
『はるか摩周』(後藤壮一郎著/稲田陽子編/定価2,160円税込み)
上下巻がいよいよ発売になりました。
作者の後藤壮一郎さんは、ラジオカロスの創始者であり、現役の医師。
その後藤さんが若き日に新米医師として赴任した任地・川湯、弟子屈、摩周を
舞台に、広大な大自然に抱かれた香しく痛烈な青春の物語を自伝的フィクション
として描きました。
モーツアルトのピアノ協奏曲第21番2楽章の旋律が流れるポン・チャシに、
忘れ得ぬ愛の記憶がいまも刻まれているでしょうか。
戦争の中の青春、愛…そして戦後が始まり、昭和30年代には
戦争の影を背負う遥の青春も花開いていこうとしました。
一瞬の光芒を放つひまわりのように明るい夏…
主人公のぼくと遥は互いに魅かれ合った…。
まるでミステリー小説のように、いろいろな伏線があるなか、
ショパンやモーツアルトなどクラシックの名曲たちもまた、
まさにもう一つの語り部としてその伏線に加わっていると言って
よいかもしれません。
終始登場する「鷲鼻婆さん」のキャラクターは、この小説に
ユーモアと重要な陰影を与え、興味深い名脇役としての面白さも
大いに注目されます。
この夏は、ノンストップ感動作で、
あなたの人生に癒しを…。
若い世代にも、戦争を体験した高齢の方々にも
お勧めです。
「大自然の癒し」は、ガン患者の方々にも
素敵な空間がもたらされるにちがいありません。
下巻の最後に収録した「編集者のひとりごと」も、どうぞご高覧ください。
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