新春、「新しい春」がめぐる2026

~~~本年もよろしくお願いいたします。

稲田陽子

「ゆく河の流れは絶えずして、なおもとの水にあらず。淀みに
浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる
ためしなし」とは、鎌倉時代の随筆家、鴨長明の方丈記の冒頭。
災害の多かった当時の世相を反映しながら、悟りの境地を求める
「方丈」庵を住処とする作者が心境を醸し出している部分である。
これは、自然災害の時代ともいえる現代のいまにつながる記述
でもあり、時折、私も脳裏に浮かぶものになってしまった。

夫が元気だった頃、そんな「方丈庵」のスピリットのようなもの
も内包したドームが敷地内にでき、多くの人々と交流できたのは、
夫の本望でもあったに違いない。ガンを患いながらジャーナリスト
であった夫は、訪れる人々と語り合い、千島学説や新しいガン観
を伝えるのを怠らなかった。そこにあったのは、ともに希望を
共有したいという思いだったのではないだろうか。それは、
私の中にも十分伝わっていた。

その活動は、書籍の出版やラジオ番組でのパーソナリティを
務めること、そして講演などとも自然に連動していた。
その忙しさは、よくも悪くもあったのだろう。私の気を揉ませる
のに事欠かなかったが、本人にとっては、決して苦痛ではなく、
むしろ喜びや生きがいのようなものに近そうに思われた。
人のお役に立てるという感覚は、人とまた希望を分かち合える
ものではないだろうか。これは、一緒に活動することもあった
私にも与えられた恩恵のような感覚と言えるだろうか。

思えば、夫がもっとも体調が良くなったのは、『ガン呪縛を解く~
千島学説パワー』を自身のHPで執筆していたころかもしれない。
ある意味で穏やかな期間とも言えた。私は、すでに何冊か書籍を
出版していた夫がジャーナリストとしてさらに書いていくように
念じていたものだった。この時ガンの標準治療を選ばず、実践
していた千島学説的治癒法に大きな信頼感が揺るぎなく生まれて
いたと言って過言ではなかったのだから。ともかくも、私は、
夫には抑圧なく自由に活動してもらいたい一方、穏やかにも
過ごしてほしかったのだ。

とはいえ、無意識の領域で、夫は、結局自分自身の課題に
向き合い、果たすべき使命に向かっていたのかもしれない。

いまでこそ、ホリスティックな医療への共鳴、理解が深まり
西洋と東洋の融合や千島学説的なものを含む代替医療や
食養生なども以前ほど実践に障壁がなくなっているというのが
一つの印象だ。当時の空気感とはやはり異なるものがある
のではないだろうか。自分の意思でより良いものを組み合わ
せていく選択の広がりに、希望を抱く方も多いことだろう。

大きな命の流れに身を委ね、歩む私たち…
夫は、『ガン呪縛を解く~千島学説パワー」の中で量子
コヒーレンスについて記しており、さらにはコヒーレントな
光にも言及している。それに気づくことが、どんな人にも
コヒーレントな宇宙的な道筋ができることにつながる。
それは、新しい自分と出会える「呪縛」が解かれる瞬間
でもある。

2026年、新春という新しい春から希望が溢れて
きますように、お祈りいたします。
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