食べ物のチカラ

~~~千島学説的パワー

稲田陽子

あるハリ治療院の先生が、「コロナワク◯ンを
打たなくても、予防に役立つ成分のある食べ物が
ある」と言う。成分は、5-allaというもので、
納豆などに多く含まれている天然のアミノ酸である。
すでにサプリメントとして販売されているが、
もともとこの成分の発見は、長崎大学の研究に
よる。成分は動物実験でコロナウイルス抑制に効果があると
証明され、さらに臨床試験も行われて、治療にも
その効果が実証されたのだそうだ。

この画期的な情報は、あまりメディアで報道され
ることなく、サプリメントとして「知る人ぞ
知る」存在になったような印象がある。
体に安全で、抗ウイルス効果があると言われる
食べ物由来の成分であるだけに、この情報が
埋もれるのは、もったいない話である。
それにしても、食べ物は即身体に取り込まれる
のだから、何を食べるのかは、思いの外、重要だ
と言える。

最近、小麦粉のグルテンが話題になることも多い。
グルテンフリーという言葉も珍しくなくなっている。
このグルテンが、実は腸の炎症の原因となり、腸内環境を
悪化させる。つまり、腸にグルテンが貼りついてしまう
状態になって炎症を引き起こす。これが慢性化すると、
認知症やパーキンソン病の発症に関わると言われている。
炎症が神経を介して、脳内に移動していくわけである。

千島学説では、腸内の環境や炎症の概念は一つのキー
ポイントになっている。そもそも血液は腸で造られる
という重要な概念を有しており、これは、コロンビア大学で
偶然実証されている。小腸で造血幹細胞が発見された
からである。

千島博士は、食物モネラから赤血球に変容していく様子を
観察したが、これこそが食が体を作っていく過程の実証
である。それゆえこの過程で血液の良し悪しが、どんな
状況の体細胞になるのかを決めてしまう。千島学説では
当たり前に言われるように、ガンとは、なり損ないの赤血球が
作り出したもので、それは慢性炎症の状態であると言われる。
良い血液が健康な体細胞を作り出し、ガンを防いでいると
千島学説では提唱されている。

どんな食を摂取するかが病気などに大きく関わっていることは
言うまでもない。ある意味で、食がそのまま健康を左右する
のだと言って過言ではないに違いない。

今日は、敬老の日だが、この日にちなんで、高齢者に多い認知症、
パーキンソン病そして、ガンなどにならないためにも、腸内環境を
整える抗炎症食などを取り入れていくのも豊かなアイディアである。
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