~~~千島学説の「気血動の調和」
稲田陽子
医学の世界では、機械論的な発想が根強い中、科学の
世界では、量子論的な概念は当然のように浸透しているようだ。
ゼロポイントフィールドという言葉も、もちろんオカルトなどではなく、
最先端の科学者たちがたくさんの思索、実験、計算などにより
実証しているものだ。
このフィールドは、ラズロのA(アカシック)フィールドと同義であり、
あらゆるものを生み出すいわば「量子真空ホロフィールド」とも
言い換えられる。カタカムナの世界観から言えば、潜象世界とも
捉えられ、その全体性が相似する現象を投影していくと考えられる。
現象は、全体が編み出した投影であるから、現象は変容するものであり、
本質は変わらないことになる。本質は、だから、超エネルギーと
いうことになるわけである。
物質は固く、実在するように思われて、実はその本質は、量子
エネルギーであるというのは、よく知られている。当然、物質は
この現象界では、実在するものではあるので、わかりにくいが、
実態は、量子の塊だということなのだろう。
この量子の塊が、物質を形成するということだ。それは、この
現象界で起きることでありながら、実際は宇宙との交流で実体化
するのだというのが量子論的な感覚である。つまり、超エネルギー
から始まる作品が物質なのであり、ゼロポイントフィールドからの
介入は不可欠なのだという。
人間を含めた自然や環境、さらに宇宙のすべてがこのフィールド
からのものだと言われている。千島は、気の世界を超エネルギーと考え、
そこからエネルギーが分化し、極小の量子から分子まで生成され、
物質化していく。もっとも、千島博士は量子の専門家ではなかったので、
荒削りな論であったとも見られているが、その発想には目をみはるものが
あり、それが最先端の量子力学に見事にサポートされている。
この千島博士の千島学説に赤血球分化説というのがある。これは、
食物モネラから腸で赤血球が分化し、そこから核のある白血球が
生まれて体細胞に変容するというものだ。ここで起きる変化も、
すべてゼロポイントフィールドが関与しているという想定である。
思えば、不思議で神秘的だが、量子論的に考えれば、そうした
ことが可能だと言えるのだろう。詳しくは、『ガン呪縛を解く』を
参照願えれば、と思う。
こう考えると、気血動の調和も、ゼロポイントフィールドからの
贈り物だと考えても不自然ではない。ラズロは、Aフィールドを
創造する宇宙の子宮と呼び、実に詩的な表現で私たちを惹きつける。
大いなる存在を暗示するかのような果てしない豊かさを感じさせて
余すところがない。この世界こそ調和に満ちて、健康の要諦を
示唆しているのかもしれない。
参考/『ガン呪縛を解く~千島学説パワー』(稲田芳弘著)