~~~ある家族のお話
稲田陽子
Aさんは夫が胃ガンの告知を受けたので、急いで天然の
アロエジュースをかなりの量飲ませてみた結果、夫は手術が
いらなくなるほどの回復をしたという。その話を聞いて、
驚きと感動を覚えた記憶があるが、それは正真正銘の
事実である。これは、多少多めにアロエを摂取し、体が持つ
自然治癒力を増大させた可能性が推測される。
同様の事例は、思いの外聞こえてきそうだ。もう一つ
紹介すると、これも知り合い(Bさん)のケースで、やはり夫が
ガンの告知を受けて手術をしなければならなかったところ、
フコイダンの摂取で、ガンが縮小し手術が不要になった。
同時に食事療法も欠かさず、実践していたものの、今度は別の
臓器にガンができたそうだ。それは、手術で摘出し、
抗ガン剤は使用しないように頼んだという。この方法は
功を奏したようで、元気になられた。
最近は、抗ガン剤を拒絶したい希望を自己責任で言うことも
以前ほど抵抗がなくなってきたのだろうか。しかし、
夫の稲田の時代は、かなり気を使わなければならない
雰囲気だった。Bさんの夫も、似たような時代であったので、
あるいはいろいろ葛藤があったのかもしれない。
そんななか、Bさんは、大切な人を守りたい一心で、夫とともに
抗ガン剤を辞退し、食事療法や体によいサプリ、天然の薬効の
あるものを摂取してもらう。その療法が体の免疫力を上げて
いるのか、養生しながら、ガンは共存し続けている。おそらく、
気血動の調和が取れたような状態と言ってよいように思われる。
聞くと、80代ではあっても、家でできる仕事は依頼されれば、
引き受ける。それは、体への負担が少ないうえ、生きがいにも
つながっているのではないだろうか。さらには、朝夕は愛犬の
散歩にも出かける。
無理をしないで、心身によい暮らしをしていければ、ガンの
ホリスティック療法はよい状況を作るのだろう。
それでも、病院は従来の体質ではあるため、どのように
患者サイドの希望を理解してもらえるかは大きなポイントだ。
とりあえず検査を受けられる病院だけは確保できているのは
幸運なことにちがいない。いまもBさんの生活は、パワーアップ
している。多種類の野菜や果物をゲルソン風に仕立てた
スムージーを毎朝作り、夫も含め家族で飲み始めている。
治療をどう捉えるかで、医療も変わってくる。最近は
一つの考え方に拘らない人も増えているのは、時代の
要請だろうか。
※内容は事実ですが、個人の体験として紹介しています。