~~~あれから2年、「肩組んで行こう、ラジオカロス」
稲田陽子
ラジオカロスの創始者の後藤壮一郎医師、奥様で元社長の
亮子さん、息子の元社長の真理人さんを偲び、コロナ禍で
遅れていた「集い」が、10月8日に開催。私は、生憎と
出席叶わず、とても残念だったが、それでも、2年前に
クリスチャンのメモリアルを訪ねて、お参りを済ませて
いたことが何よりだった。
『ガン呪縛を解く』を通して、後藤家の人々と出会い、
ご夫婦とは、夫も私もファミリー的な雰囲気でのお付き合いと
なった。いわゆる公私にわたり、気軽に話せる間柄ではあった
のかもしれない。
お二人とも、誠実なお人柄であった。加えて、コミュニティ
放送局を創るなど、防災などを接点に地域社会への貢献意識も高く、
人の役に立つことに熱心だった。
そんなご夫婦から『ガン呪縛を解く』の趣旨に共感と理解を
いただき、『ガン呪縛を解く時間』としてカロスで放送する
ことにもなった。そのお陰で、多くの方々の反響をいただき、
夫も、ライブ感を大切に感動のある番組を提供することが
できたのではないかと思う。
この番組は、何とか残したかったので、今も続いている。
長きにわたる間、元社長の亮子さんから、様々な励ましを
いただいたことは、後を引き継いだ私にささやかなやる気を
与えてくれ、感謝の気持ちでいっぱいだ。とくに、千島学説や
ガストン・ネサーンのソマチッドのお話など、熱心に聞いて
くださっていたようだった。
そして、『はるか摩周』は、後藤先生の初の感動の小説。これは、
こちらで出版をさせていただいた。ロマンと人間らしさに溢れる
思い出の赴任地を舞台にした青春の物語である。戦争を軸に展開
される青春の哀しみが綴られている。道内の図書館に行けば、この
「小説の世界」に出会えることだろう。
冬のある日、偶然物語の舞台であった道東の地に赴任しひと時
帰札していた後藤先生と奥様と待ち合わせたことがあったが、
その時のお二人の様子が今も目に浮かぶ。亮子さんが久しぶりに
会えた夫の後藤先生と仲睦まじく腕を組んで歩かれていたからだ。
最愛の息子さんであった真理人さんは、ご多忙の中、ラジオ
放送の際の技術を担当してくださったり、ご協力下さったものだ。
社長になられてからは、さらなるご多忙にも
かかわらず、意欲的に新しい企画を展開されていたのが心に残る。
後藤ファミリーの皆様に感謝を込め、しみじみと偲びつつ…