~~~今こそ、自然免疫力の時代へ
稲田陽子 2023.5月で治験が終了したと思われる新型コロナワクチンの 現状を知る人はそう多くはないに違いない。そうしたことよりも、 コロナ禍で過ごしたストレスからまずは解放されたいと思う方が 自然なことかもしれない。しかし、真相がわかれば、「なんで国は そうならそうと、きちんと伝えないの?」そんな疑問も生まれて くるのも、もっともなことだ。だからこそ、治験結果は詳細に伝えら れることが期待される。 そんな中、先日、 NHKのニュースウオッチ9では、新型ウイルスワクチンの 被害者遺族の取材映像を流したものの、取材された側の意図に 反して、新型コロナで家族を亡くした遺族のように紹介され、その 顛末についてキャスターが翌日の放送で謝罪したという。事実 を現実からずらしてしまった意図について、やはりあれこれ想像してしまう 人もおられることだろう。 治験中ということも大半が知らずに、全世界的に承認されているという 国やマスコミのアピールを信じて人々はこの新しいワクチンを 摂取した。強制摂取でもないのに、国民の8割が受けている。これだけで 集団免疫に達していると、普通なら解釈される数値である。ところが、 5類に移行してからも、感染者が増えているため、さらにワクチンが 必要であるように報道は続く。これには疑問も残る。 これは、それだけ、新型コロナへの驚異が絶大だということでもあり、 人々はその空気にいつの間にか染まっている。確かにcovid-19は、 経験したことのない感染症であるからこそ、驚異的であり、軽んじる ものではない。とはいえ、すでに病原性が小さくなっているのも現実である。 となれば、それに応じて対応も変えていってよいとも言える。 流れとしては、マスコミでもワクチンの副反応も伝えており、国もその 認定を始めている。宮城県では、夫をワクチンの副反応で亡くした女性が、 県にワクチンのメリットだけでなくそのリスクもしっかり伝えて欲しいと訴え、 県もその旨受け入れたという。今後、こうした要望が表に出てくるように なることが予想される。 そうなると、一部で言われている長中期的な後遺症などの情報も出てくる 可能性もあるとはいえ、時間が経つほどにその証明も難しくなっていくという 医師もいる。推進派のその医師は、「そんな心配をするよりも、コロナの 後遺症の方もわかっていないのだから、そちらの心配をする方が現実的だ」と 発言している。 ワクチン後遺症は、分解されやすいmRNAが長期保存されるように仕組まれた ので、それが DNAに取り込まれる可能性があることから予測されるとした 井上正康医師の最新論文分析から来ている。古い医学の教科書では、mRNAが DNAに取り込まれないとされていたが、最新の研究で否定されていると語る。 そういう研究もあるということだけなら、安心感も増す。ただ、ことは簡単な 話ではない。研究の世界は、刻々と変化するわけだから、耳を傾けるのも大事な ことに変わりはない。 こうした井上医師の見解は、もっと議論の対象になってよかったのでは ないだろうか。一つの意見だけが一人歩きをすれば、当然「空気呪縛」が 生まれやすくなるからだ。いずれにせよ、くれぐれも「後のまつり」と ならないように切に願いたい。