〜〜〜井上正康さんの提言
~~~英政府、データ公表「摂取者の方が
非接種者よりも感染しやすい」(田中宇さん)
稲田陽子 『本当は怖くないコロナウィルス』『コロナワクチン 幻想を切る』の著者でもある井上正康さん(大阪市立 大学名誉教授)が、新型コロナに関しては、もはや専門家も 非専門家もないという立場を取り、ご自身も世界的に権威と されている科学雑誌の論文を必ず毎日チェックしていると 語るのも、相変わらず一方向のマスコミの振る舞いを思えば、 何ら不思議なことではない。 こうした発言は、自分の頭で考えてほしいということでも あろうが、実際にマスコミに登場するのは、ワクチン推進派 ばかりであり、珍しくそうでない人が招かれても、結局は、 その言説も番組側に都合の良いように編集されてしまうようだ。 つまり、都合の悪い真実は、どんどん削除される時代なのだ。 動画は、それが非常にはっきりとしており、マスコミは それに迎合している。 例えば、テレビに登場する専門家と言われる人は、 PCR検査 の性質や実態を決して言わないのはもちろん、ワクチンが 治験中であるのだから、長中期の影響は誰にもわからないと は、口が避けても言わないと決め込んでいるのだろうか。 あるいは、そうした影響は当たり前のことなのだから、 わざわざマスコミで言う必要はないと思っているのだろうか。 さらには、ワクチンの長期にわたる副反応として出現する 症状は、他の薬の副作用と異なり、不可逆性であり、元の 健康な状態に戻ることはないという。とくに、神経系に影響が 出た場合は、そう簡単なことではないのに、治ることもない。 こう警告するのが、井上正康さんなのだが、こうしたことは さっぱり伝わってこない不思議な日々である。 私も、神経系に影響の出た薬の副作用を被り、体の自由を 奪われて娘たちの介護に頼らざるを得なかったことがあり、 この井上さんの警告は切実に身にしみるものだ。 ここで問題なのは、「世界に名だたる」医学雑誌の論文を 読める人はそんなに多いというわけでもないことだろう。 それが簡単にできるなら、便利に使われる言葉となった マスコミ用語「専門家」の意見などに惑わされる率も少なく なっていくはずだ。 しかし、医学知識が豊富にあり、長い臨床経験のある 井上正康さんだからこそ、「専門家と非専門家」の区別は ないも同然の時代だと言わしめていることに、何やら皮肉な 現実も感じざるを得ない。確かに、ネットで新しい論文は 誰でも読めるような時代とはいえ、井上さんのように そうできる人は全体から見て多数派ではないわけで、 多くの人は、英語が読めたとしても専門的な医学論文をチェック したり、理解できるとは限らず、結局は声高なマスコミの いうことを無批判に鵜呑みにしてしまいかねない。 やはり、多様な言説を「削除」してしまうマスコミの 責任は、自ずと大きくなる。「専門家」という「マスコミ 用語」にはくれぐれも注意が必要だ。 さて、コロナ第6波の噂も聞かれている中、井上さんは、 世界で起きている感染爆発は、ワクチン摂取の弊害であると 懸念するだけでなく、日本の状況を初期のコロナ流行の頃から 集団免疫ができており、ワクチンを打った状態と変わらないと 言う。そんな国でワクチン摂取が進められれば、何度でも 感染爆発が起こりうると、警告している。 これを裏付けるように、田中宇さんのブログやメルマガの言説が 注目される。それによると、実は、英国では、ワクチン摂取者 の方が非摂取者よりも、コロナ感染率が高く、コロナにかかり やすいという統計上のデータが出ている。これは、英国の健康 安全庁の発表で、10月4~30日までの期間、40~79才の人々を 対象に調査された。その結果、摂取した者の罹患率は、非接種 者のそれよりも2倍近いと結論づけられている。さらには、 ワクチンを打った者の方が、打たない者より、死亡率が高いという 残念な結果(今年4月以来の調査)も明らかになった。これでは 重症化を防ぐというのも成り立たないことになる。 つまり、これは、ワクチンでコロナにむしろかかりやすくなり、 死亡率も高まるということを言っている。田中宇さんによると、 米国政府筋であるCDCのファウチ氏は、イスラエルの状況を 事例に挙げ、「ワクチンで感染も重症化も防げない」と、11月 12日初めて発言したのだという。この発言について検索をして みたものの、見当たらず、(検索の仕方が悪いのか??)ワク チンの効果をきれいに強調するものばかりだった。おそらくこの 一件、認識されている人も多々おられるかもしれない。 それにしても、感染爆発気味の海外に比べ、日本の感染者は そこまでの多さではない。しかし、この現状について、井上さんは、 上久保さんの集団免疫説を疫学的に支持し、ワクチン摂取で 感染爆発が起こると予測している。果たして、マスコミと異なる ワクチン摂取にまつわる提言や分析は、この先も顧みられる ことはないのだろうか。こんなとき、ふと思い出すのは、山本 七平の『空気の研究』だ。まだの方は、ご一読されることを是非 おすすめしたい。