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シニカルエッセイ | 稲田芳弘コラム

2001年03月:人の不幸で飯を食ってもうまくない

二一世紀初の国会は、KSDや外務省のスキャンダラスな事件で沸き立っている。 野党にとってこれは格好の突きどころ、一方与党は、それをはぐらかして予算審議に持ち込もうとしているかのようだ。 その国会の論戦模様をなにげなく友人とカーラジオで聞いていたところ、次のような言葉が耳に飛び込んできた。 「これからはIT産業、環境産業...

2001年02月:「あんたが大事…アガペー考」

 二〇世紀から二一世紀への歴史的な日々を、ぼくは病院で過ごさなければならなかった。一二月にある取材で「毒ガス」を浴び、救急車で緊急入院するはめになったからである。本当なら晴れやかな気分で迎えたかった新世紀だが、こうして年末年始は激痛と不快感、苛立ちに襲われ続けた。よっぽど日頃の心がけが悪かったのであろう。  だがその中...

2001年01月:「エコロジカルなソロバンをはじけば…」

 二〇〇一年一月…、二一世紀の出発だ。この世紀は果たしてどんな社会を創り出すのだろう。二〇〇一年は新世紀の初年であると同時に、二千年期の始まりでもある。それだけについ大上段から歴史的な妄想?にふけってみたくもなる。  それにしても、よくぞこんな時代に生を受けたものだと思う。「こんな時代」というのは単に歴史の数値的な変わ...

2000年12月:「20→21」希望の国のエクソダス

 いまや「世紀末」「新世紀」「ミレニアム」等々の言葉が巷にあふれている。そう、二〇〇〇年の一二月は、二〇世紀から二一世紀へとミレニアムなジャンプをする最後の助走段階、間もなく歴史的な二一世紀の幕が開く。  もしも世紀を表示する時計があったとしたら、20が21へと変わるその瞬間は確かに感動的にちがいない。が、それはどこか...

2000年11月:「諦職者」たちと、ノーベル環境賞?!

 友人の会社が、いまたくさんの「失業者」たちの身の寄せ場になっている。いや正確には、まともな仕事から見離された人々(諦職者?)の吹き溜まりと言うべきだろう。失業者と諦職者…、両者はいったいどこが違うのだろうか。  27歳のA君は子供の頃の病気の影響で思うような仕事ができず、これまでに一度も正規の社員になったことがない。...

2000年10月:心も体も、財布の中身に左右される?

 たしか、こんなユダヤジョークがあった。  「からだ(体調)は心(気持ち)の影響を受け、  心は、財布の中身に左右される」  かつてはこのジョークを微笑みながら語ったものだが、いまでは語ればほおがひきつり、切実さが身にしみる。そう、日本人の多くはいま、財布(経済)のその中身(不況&不安感)によって、こころがすっかり萎え...

2000年09月:What is IT? そして、Who am I?

 沖縄サミットを契機に、いよいよ「IT革命」が世の中の空気を熱し始めた。新聞からもテレビからも、「IT」なる言葉が大手を振るって飛びだしてくる。ここまでITが流行語になってしまうと、ついWhatis IT? (それって、いったいなぁに?)、あるいは「ITよ、いったい、てめいは?(何者だ!)と、皮肉っぽく茶化したくもなっ...

2000年08月:季節が巡るのは当たり前?

 久々にサハラ砂漠の遊牧民(トゥワレグ族)の娘、マリアンさんとゆっくりお話することができた。マリアンさんは、海外青年協力隊員だった日本の青年と結婚して、以来一六年間日本に住んでおられる方である。  「初めて日本に来たとき、何もかも砂漠の暮らしとは違っていて、ただとまどうばかりでした。またどこに行っても緑が豊かなことに深...

2000年07月:有珠山噴火から三カ月が経ち……

 有珠山が噴火してすでに三カ月になる。噴火は小康状態を保ち、避難所から帰宅できる人も増えてきた。しかし被災者たちの不安は相変わらずくすぶっており、先行きも全く見えない。その図はあたかも、不況とリストラ、失業の渦に呑み込まれて出口の見えない、日本社会の象徴的な圧縮図のようでもある。  それにしても自然の威力はすさまじい。...

2000年06月:風は、ノマド(遊牧民)の時代へ

 今春の高校卒業生の就職率が過去最低と発表された。どうやら理由は不況とリストラの影響のようだが、その一方で、組織に所属することを嫌う若者たちが増えてきているともいう。いわゆるフリーター志願者が急増しているらしい。そして「定職」から離れた大人たちもまた増えつつある。いわゆる失業者の急増である。  かつて「無職・住所不定」...