斎藤牧場と自然農法の愉快な関係

「ここの牛たちは、とっても穏やかで、見ているだけで心がなごみます」…… こう言った門山さんは、去年の夏も斎藤牧場に研修に来ていたのだそうです。そして大学を卒業したいま、再び斎藤牧場へ……。いったい、なぜそんなにも熱心なのでしょうか。 この前の日曜日、みんなでログハウス(研修センター)でおしゃべりしていたとき、その門山さ...

斎藤牧場

●牛が拓いた牧場  斎藤牧場は、山がまるごときれいな牧場になっています。それはまるで公園のような美しさで、これを作り上げ、維持し続けている主役は、あくまでも牛たちです。  斎藤晶さんがやっているこの牧場は、人手も、お金もそれほどかけずに、見事な「自然牧場・牧場公園」を実現させました。 ここにはいろんな人々の出会いもあり...

「シニカル・エッセイ(住友マネージメントレビュー)」

宙返り 何度もできる無重力  ディスカバリー号から向井千秋さんが、「宙返り何度もできる無重力」と、おつな歌を地上に投げてきた。で、下の句を作れと言う。  「それにつけても金の欲しさよ」ではさすがに寂しい。 無重力空間からのこの歌に、いったいどんな言葉を投げ返したら宇宙的な響きが生まれるのだろう。  そんなことを考えてい...

「若い人たちに勧めたい本」

 「若い人達に読ませたい本」ですって? こんなリクエストがくること自体、つまりぼくが若くないということだ。 そう、確かに歳は食っている。が、歳と同時に、夢やロマンもむさぼり食い続けてきた。  歳とロマンをいっしょに食い続けてきた身にとって、「たった一冊の本」しか紹介できないというのは実に苦しい。迷ってしまうからである。...

「書きかけの原稿」

●クリティカル・パス アメリカではY2K問題において「ミッション・クリティカル」あるいは「クリティカル・ミッション」という言葉が盛んに用いられた。 クリティカル(critical)には「重大な・危機的・決定的」といった意味がある。 Y2Kにおけるミッション・クリティカルは「最優先・最重要課題」といった文脈で使われており...

フラーのこと

フラー、すなわちバックミンスター・フラーのことを知ったのは、もう30年近くも前のことです。 以来、フラーがぼくの思索の友だちになりました。 いま、こんなところでこんなことをやっているのも、どこかでフラーに影響されたからだと思います。 それだけに、この「CreativeSpace」ではフラーのことをいっぱい書きたいと思っ...

「空中露天風呂」その2

4月6日に、カビが生えて風化しかけていたホームページを刷新したところ、さっそく「おしゃべり広場」も生き生きと動きだしました。 どうやら「空中露天風呂」がそれなりに受けているようです。 そこでついサービス精神?が刺激され、さきほど早春の空中露天風呂を訪れて何枚か写真を撮ってきました。 すぐ裏にある「宮丘公園」はまだ雪でい...

「空中露天風呂」その1

「空中露天風呂」のことを紹介してから、ずいぶん時間が経ってしまいました。 「どんどん更新する」などと言っておきながら、これではまるで詐欺同然です。 その後「空中露天風呂」もかなりの進化?を見せ、周りの様相や景色もずいぶん変わりました。 ということで、改めて「空中露天風呂」の話を続けていきたいと思います。 「空中…」とい...

斎藤牧場「水の風景」

斎藤牧場の魅力のひとつに、「水の風景」があります。 いったいなぜ、牧場では水が豊かなのか? 答は簡単、山の牧場にはたくさんの木々があるからです。 木は山に降った雨を地中に蓄え、地下水を生みだします。 木の根はその地下水から水を汲み上げることで育っていくのです。 そしてその地下水は山のあちこちに湧き水を作り、それらが集ま...

早春の斎藤牧場

昨日の日曜日(4月23日)、ふと思い立って斎藤牧場に行ってきました。 到着するや、牧場の入口で、斎藤さんはある訪問者と立ち話をしていました。 訪問者はなんやら電力会社の技術者で、来年の定年を機に、 ここに一つの居場所を求めているようでした。 「この水で発電しようと思ってね」 斎藤さんもまた、山の上のダムから流されてくる...