「シニカル・エッセイ(住友マネージメントレビュー)」
宙返り 何度もできる無重力 ディスカバリー号から向井千秋さんが、「宙返り何度もできる無重力」と、おつな歌を地上に投げてきた。で、下の句を作れと言う。 「それにつけても金の欲しさよ」ではさすがに寂しい。 無重力空間からのこの歌に、いったいどんな言葉を投げ返したら宇宙的な響きが生まれるのだろう。 そんなことを考えてい...
宙返り 何度もできる無重力 ディスカバリー号から向井千秋さんが、「宙返り何度もできる無重力」と、おつな歌を地上に投げてきた。で、下の句を作れと言う。 「それにつけても金の欲しさよ」ではさすがに寂しい。 無重力空間からのこの歌に、いったいどんな言葉を投げ返したら宇宙的な響きが生まれるのだろう。 そんなことを考えてい...
「若い人達に読ませたい本」ですって? こんなリクエストがくること自体、つまりぼくが若くないということだ。 そう、確かに歳は食っている。が、歳と同時に、夢やロマンもむさぼり食い続けてきた。 歳とロマンをいっしょに食い続けてきた身にとって、「たった一冊の本」しか紹介できないというのは実に苦しい。迷ってしまうからである。...