昨日の日曜日(4月23日)、ふと思い立って斎藤牧場に行ってきました。
到着するや、牧場の入口で、斎藤さんはある訪問者と立ち話をしていました。
訪問者はなんやら電力会社の技術者で、来年の定年を機に、
ここに一つの居場所を求めているようでした。
「この水で発電しようと思ってね」
斎藤さんもまた、山の上のダムから流されてくる水の利用を考えていたのです。
斎藤牧場ではあちこちに湧き水があり、その水が渓流となって下の池に注がれています。しかしそれとは別に、ダムからの水もここに流されているのです。
話はそれますが、山の上のダムは長い時間と巨費を投じて造られながら、
水の利用者もなくそのまま放置されているとのことでした。(しょうがないなぁ、
もうまったく…。税金の無駄遣いだけじゃなく、ダム建設は自然破壊そのものです)
だとしたら、確かにそれを利用しないという手はありません。
斎藤さんは立ち話に夢中になっていましたから、
ぼくはさっそくデジカメを持って池や水のところに走りました。
昨日はあいにくの曇天で、早春の牧場はくすんだ色彩の中に広がっていました。
それでも、やはりあちこちから春の息吹が伝わってきます。
以下の写真は、斎藤牧場の入口付近の早春の光景です。
デジカメを持って走り回っていたら、斎藤さんの姿が消えました。
たぶんログハウスに向かったのでしょう。そこでぼくも追っかけました。
ログハウスというのは、ある社団法人が斎藤牧場内に造った研修センターです。
早い話、「これからの酪農は斎藤牧場のようにやったらいいよ」ということで、
ここに研修センターを造って、斎藤さんに教えてもらっているのです。
ログハウスに入ってみると、そこには富良野から訪ねてきた若い斎藤さんご夫婦
(斎藤晶さんの親戚ではありません。斎藤って名字いっぱいあるからややこしい)
と3人の研修生、それに、ここの先輩の漆原さんたちがいました。
みんなで話を始めたのは、確か3時近くからだったと思います。
その途中、研修生たちは「牛のおっぱい」を搾りに抜けたりもしましたが、
作業が終わってからも、さらに話し続けました。
で、気がついたらすでに夜の10時…。つまり7時間近く話に花を咲かせたのです。
その内容を、ここにすべて紹介するというのはとても無理な話です。
でも、その中から、ちょっと面白いニュースをご紹介してみましょう。
まずは、斎藤牧場の「白樺樹液」…。