『カタカムナへの道 第4版』販売開始!8/3から

~~~「直観物理」は量子論を抜きには考えられない
~~~人類進化適応期の謎、カタカムナ人の生きる知恵とサトリ

稲田陽子

いよいよ『カタカムナへの道』(関川二郎著/稲田芳弘編/
 Eco・クリエイティブ刊)第4版の販売が開始されました。
 この刊行にともない、新たに多少長い編集後記を付け加えて
 います。これは、現在、玉石混交となっている出版事情のなか、
 『カタカムナへの道』の出版の意味についてフォーカスして
 みたものです。Eco・クリエイティブ(出版元)では8/3から
 配送しております。

『カタカムナへの道』は、かつて「神秘思想」を警戒し、権力構造に
 カタカムナが利用され、取り込まれることを恐れた宇野多美恵氏の
 考え方に対し、量子論の世界観を根底に据えながら、もともとカタカムナ
 に備わっている「抽象の源泉」に触れようとする労作だと思われます。
 楢崎皐月氏の系譜にある「直感物理」としての色合いには量子論的な発想
 を感じ取り、さらなる興味に揺り動かされるのではないでしょうか。

「直感物理」という言葉のとおり、エビデンスはありませんが、
 現代の最先端の量子論的創造性との相似に多くの関心が及ぶに違い
 ありません。ここには哲学というものはありません。あるのは、
 あるがままの天然物理だけというのがその真相かもしれません。
 とはいえ、後世の人々が、ここからさまざまなひらめきを得て、
 哲学的考察や科学的考察を行うのもまた、意味のないことだとは
 言えません。(その意味でも楢崎さんの研究を基とし独自に発展
 させた宇野さんの渾身の『相似象』は基本となるもの。ただし、
 関川氏は楢崎氏から得たものと宇野氏から得たものとして、二者の
 考察を別々に記述しそれぞれの捉え方に敬意を払いながら、相対化
 されており、読者にはメタ認知がしやすい)

しかし、誤解なくこのカタカムナの書を紐解くには、どんな先入観も
 必要なく、ただこの世界の実態をありのままに語っているものだ
 という認識がもっとも大事な前提になると、考えられるのではないで
 しょうか。

ただ、このカタカムナ人というのは、上古代に生きた初期の人種である
 とされ、そのため、現代人とは脳の構造が異なっていると言われています。
 楢崎皐月氏も宇野多美恵氏も、こうした認識のもとに、カタカムナの解明に
 あたりました。

ここから推論すると、カタカムナ人のいた時代というのは、進化論的には
 進化の真っ只中であったことになります。これを EEA(進化的適応環境)
 の時期と呼んでいますが、進化の躍動期にあった人類には、現代人が失った
 動物的な第六感をとてつもなく発達させていたと言われています。この時期
 には集団生活を営む適応進化のために大脳(社会脳仮説)を飛躍的に進化
 させていきました。
 そこで、カタカムナ人は、現代人の脳の雛型が出来始めていた狭間の時代の
 人々だけに、特異な能力を有していたのではないかという仮説も成立してくる
 わけです。

おそらく現代人では退化している松果体の活性化を仮定するなら、カタカムナ
 人は、エビデンスがなくても「物理」を直観的に理解する能力にも長けていたの
 かもしれません。理屈ではなく、潜象世界を「ア・プリオリ」に理解してしま
 ったとも考えられます。このありのままの天然物理によって、人間の霊性すらも
 直観していた可能性もあり、そうした興味も尽きないものです。

しかし、カタカムナは、決しておどろおどろしい世界としてではなく、目に
 見えない粒子の世界を淡々と見つめています。ここに特殊な哲学の主張も、
 また教義もありません。源泉としての抽象性だけが私たちをその原初的
 世界に誘っていきます。

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