『はるか摩周』の口コミ、「摩周を再び訪ねたい!」

~~~終わってほしくない物語空間だからこそ、
「登場するCDを聴きながら読む」至福のひととき

稲田陽子

Eco・クリエイティブで主催した『はるか摩周』読書感想文
 コンクール、盛況だった『はるか摩周』の朗読とチェンバロのコラボと、
 昨年は、『はるか摩周』関連のイベントが続いたが、その余韻は
 まだまだ尽きることがない。
 その読書感想文コンクールで受賞した北山公子さんから、
 素敵なメールが届いた。
 ちょっと以下に抜粋してご紹介したい。

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  昨年12月1日に行われました「『はるか摩周』朗読と
 チェンバロの午後」の時に、お誘いした私の友人二人から、
 最近嬉しい便りが届きました。
 二人ともこの本は読み終えて、なかなかの感想を持っている
 ようですが、一人からは「今、母(93歳)が喜んで読んでいます。
 上巻の戦争時代部分が共感できるらしいです」と、
 もう一人からは「夫(80歳代前半)が読んでいて、
 『まだまだ結末を言うなよ』と楽しんでいます」
 ということです。二人のお家の様子がほほえましくて、
 私のものではないのですが、この本を紹介できてとても
 嬉しく思っています。

 さらに、私の感想文を読みたいというのですが、著作権は
 Eco・クリエイティブにあるので、ダメと断っています。
 本当は恥ずかしく、照れくさいのが本音。
  暖かくなったら久しぶりに摩周湖へ行きたいねとも
 話していますが、どうなるかはまだわかりません。
  うれしいニュースなので、私の一人占めではもったいない
 と考え、こんな読者もいることをメールでお知らせいたします。
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 そして、さらに…
 ……………………………
 (93歳のお母様は)読まれるスピードはゆっくりですが、
 昔行った摩周湖の様子が思い出されるとも言ってるそうです。
 もう一人の方のご主人は、音楽も好きなので、本に出てくる
 ショパンやモーツァルトの曲のCDを、「よし、ここからは
 この音楽をかけながら読むぞ」と言って、まるで本の中に
 入り込むような感じで楽しんでいるとの事です。
 朗読会のおかげさまで、こんなに皆が喜んでくれるとは
 思いませんでした。私自身も後藤先生にお目にかかれて、
 とっても嬉しかったです。
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『はるか摩周』は、いろいろな人たちの心に届いているのだと思うと、
 プロデュースした私も、なぜかほっとして癒される。
 北山さんの素直な「うれしいメール」に「感染(笑)」して
 小さな反響を書いてみた。
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