前世療法、ふしぎな気づき

~~~~まさか、零戦に乗った特攻隊??

ジャーナリスト志望の旧制高校学徒

 

稲田陽子

 

萩原優医師の「前世療法CDブック」を夫がまだしもこちらで元気に

活動していたころに、萩原先生から新刊が出版されたというので、

いただいたことがあった。

萩原先生から初めて前世療法のお話を聞いたのは、カナダのガストン・

ネサーンさんをグループでともに訪ねたときだった。

宿舎のホテルの近くの遊歩道を夫と散策していた道すがら、偶然先生と

出くわした。このときに、先生がふと前世療法のお話をされた。私は、

それを面白いと思った記憶があるが、いつかやってみてもいいと思う

程度であった。

それから、またしても偶然、のちに「ほらほらの世界」のブログなどで

催眠の世界を語るようになった千晶さんに誘われて、前世療法のセミナーを

受けに行くことになり、私自身も、前世らしきイメージが立ち現れてくる

ようになった。

 

もちろん、これは、ユングの言う潜在意識の世界の話でもある。

元型論や集合無意識論や個人的無意識論などを知っていれば、

それほど矛盾なく受け入れられるものだ。

イメージとして現れるものは、精神科医ブライアン・ワイス博士の

臨床事例から「前世」であることも、あり得ると思われる。

実際に、こうしたセミナーでは、前世として扱われている。

 

そもそも、そうした「前世」を知ることで、何が変わるのか。

そこがもっとも重要なことである。そこから得られる潜在的な気づき

こそがその人にとって大きなキーポイントになるからだ。

ことによると、「ガン」すら治癒される可能性がある。それは、

気づかなかったインナーチャイルドの訴えかもしれない。その訴えに

素直に正直に耳を傾けることで、謎が解け、病が快方に向かうの

かもしれない。WHOの健康の定義に「スリリチュアリティー(霊性)」が

提唱されているが、それは、また医療における「スピリチュアリティー」の

自己証明のようなものにもなりうることだろう。

 

私の生活の中にこうしたスピリチュアリティーはごく自然に入り込んで

きている。ヒプノセラピーの勉強をして資格(米国認定ヒプノセラピスト)

を取ることになったのも、夫と直接交流をしたかったからでもあるが、

もちろんそれだけではない。自分自身との対話、さらには、また前世療法

にも関心があるからでもあった。

 

 

そんなある日、久しぶりに前世療法のCDを聞いてみた。私にとって、

この萩原先生のCDは、仕事前に聴くとかなり集中力が増すものに

なっていた。集中力を増す暗示が導入部分にあるからかもしれない。

このCDを聞いているうちに、ある一瞬私の脳裏にはっきりとした

ビジョンが明解に映し出された。

 

どこかの岩のようなところに座る古めかしい感じの学生服の高校生。

白線の帽子が見える。二本の白線が入っていた。顔はよくわからない。

次の瞬間、とても小さな飛行機に乗って空を飛んでいる。はっきり

操縦席に座っている感覚で、前方のガラスの窓から外を見ている

感じである。

「ええっ?これ、零戦?」私は、心の中で叫んだ。不思議に恐怖などは

なく、大きな空を飛んでいるという「事実」だけが映し出されている。

空が好きな人なのかな、という印象があった。

 

CDを聞き終えてから、私は早速インターネットで旧制高校の制服、

制帽を調べ始めた。黒い詰め襟、とくに帽章と2本の白線が

印象に残っているので、帽子を含めて調べてみたところ、

合致するものが確かにある。ただボタンの印象が薄い。その中で

帽章付きで白線が二本という条件を満たすのは、「新潟高等学校」

だけであった。ううむ(笑い)、これも、こんな偶然があるのかと、

私を驚かせた。夫の郷里が新潟だったからだ。

特攻隊に志願してそのまま亡くなったのが、直ぐ前の私の過去生なのか。

そして、遣り残したことが多過ぎて、すぐに生まれ変わってきたのか。

 

この特攻隊で思い出すのは、このhpで連載している「はるか摩周」

である。後藤壮一郎医師の青春記であるこの小説の「はるか」さんの

父親は航空パイロットとして特攻隊に志願し若くして亡くなっている。

話は逸れるが、ことによると、このあたりの潜在的なイメージから

私の潜在意識に立ち現れ、何かを気づかせようとしていることも

考えられないこともなかった。同じ航空隊だったかもしれないという

ストーリーもイメージすれば、もう一つ、ドラマが生まれそうだ。

はるかさんは、私が卒業した大学の先輩でもある。後藤先生の

小説には、どこかに縁というものを感じてしまうのである。

 

これはさておき、私の人生には、すでに国境的なレベルの意識よりも、

地球全体を一つのレベルと考える意識がつきまとう。いまでは、

この種の人々もとくに珍しい存在ではなくなっている印象であるが、

国際的に言えば、まだまだ理想論や建前論と映りそうだ。ともあれ、

そうしたワンネスへの思考は、過去生の意識が関係しているのかも

しれないと思えば、なるほどと言う気もする。私が飛行機が苦手な理由も、

何か関係がありそうでもある。ここに気づくことがまず大事なところ

なのだろうか。

 

この過去生について、私は、あるスピリチュアリストに訊ねてみた。

すると、興味深い言葉が帰ったきた。「その過去生のあなたは、

いまあなたがしているようなことをしたかった。

ジャーナリストを目指していた。いま、あなたは、その思いを

託されて早く生まれ変わった。芳弘さんもそれを知った上で、あなたを

自分の人生に密接に組み込んだ。早く生まれ変わったのは、過去生の

あなたの母親の思いがとても強く反映されている。過去生のあなたの

名前は、◯◯さん」

 

信じられないようなことが、次々と出てくる。あまりにも足早に、

無駄な時間を惜しむごとく回帰した夫から、私は、まさに密着型で

影響を受けたのは事実である。

 

もっとも、夫との縁は、

遠い遠い昔のヨーロッパに遡っているというから、魂のヒストリー

には興味がつきることがない。これがユングの集合無意識に

貢献していることにもなるのだろう。

 

8月は、広島、長崎の原爆投下、終戦記念日と続き、平和を願う月である。

こんなことを書くにも、意味がありそうだ。