エコろじーシフト

はじめに

これから「エコろじーシフト」についてお話してみたいと思います。
この言葉はぼくが作った造語で、だからまだ全く市民権を得ていません。
それだけに、まずこの言葉の説明から始めることが必要かと思います。

その前に、このサイトでは、自由に、気楽に、思いつくままに、
これまでに考えたり、いまやっていることをランダムに書いてみたいと思います。
だから、構造が凸凹だったり、文脈に混乱が生じることもありえるでしょう。
このほか、誤字、脱字や、勘違いや、間違いや、
あるいは、反発を覚える箇所もきっとあるにちがいありません。
でも、ラフにしてオープンな気持ちで、語りかけてみたいと思っています。

このサイトには、近いうちに「掲示板」も設けるつもりです。
なぜなら、みなさんのご意見もぜひ知りたいからです。
と言っても、誰も読んでくれなければ真っ白のままであり続けるでしょう。
それでもオーケー、たとえこれが単なる一方的な独り言で終わったとしても、
ぼくはいまこの時期に「エコろじーシフト」を呼びかける必要があると考えています。

それからもう一つ、ぼく自身のことも少し話しておく必要があるかと思います。
ぼくはいま、札幌に住み、小さな会社を経営しています。
仕事は企画・編集・制作といったジャンルですが、
個人的には、いろんなかたちで「もの書き」をやってきました。
しかしそれらはあくまでも「生きる」ための手段であり、
30年ほど前から、エコロジカルなテーマに強く関心を抱いてきました。
(数字を書いたら、年齢がバレてしまいそう<笑>)
いまで言えば、環境問題、社会システム、メディア論、文明論といったことでしょうか。
また、仕事柄、経済や金融システム、経営論などにも取り組んできました。

そしてそのすべてが、この「エコろじーシフト」に集約されつつあります。
この言葉は、これからのぼく自身の生き方にもなってきています。

「まえがき」が長すぎては意味がありません。
それに小難しいことを書いては、そっぽを向かれてしまいそう。
ですから、できるだけ簡潔に、分かりやすく、
心にふと思ったことを、自由な気分で思うまま書いていくことにします。
もちろん本業で忙しいときには、休ませていただきます。
それから、気分が滅入ったり、落ち込んでしまったときにも<笑>…。

というわけで、これから勝手におしゃべりを始めます。
(誰も見てくれずともオーケー。これは自分との対話でもあるのだから…)


「エコろじーシフト」って、なぁに?

「エコろじーシフト」…。
耳なれない言葉でしょうが、まず簡単にこの言葉の説明から始めます。

「エコろじー」はエコロジー(ecology)そのまま。ただ文字で遊んだだけ。
直訳すれば「生態学・生態環境」ということになりますが、
ぼくはこの概念をさらにふくらませて、
多様なものがつながり合って、絶妙なバランスを保っているさまをイメージし、
これを自然生態系から敷衍して、さらに社会的な生態系、
つまり文化・文明論的、歴史的な領域にまで勝手に広げて使っています。
また、
「シフト(shift)」は本来「交替・交代・動かす・入れ替える」といった意味ですが、
「イミダス(集英社刊)」の説明によれば、これは
「場所や方向・位置などを変えたり、移動したりすること」
まさにこのままの説明で、たぶんお分かりになっていただけると思います。

で、「エコろじーシフト」とは、
エコロジカルな方向に考え方、生き方、社会システム等々をシフトさせていくこと。
一言で言えば、
これまでの価値観や社会システムのパラダイムシフト(paradigm shift)です。

かえってややこしい説明になってしまったかもしれません。
さらに簡単に言えば、「生き方・考え方を変えようよ」ということです。
つまり、これまでの社会はあまりにも強烈にエコノミー(経済・お金)に
シフト(移動)してしまっていますから、
そしてその限界、その弊害、その不条理が露骨になってきていますから、
ここら辺でエコロジカルな方向にシフトしようよ…ということです。

でも、いくらこんなことを言葉で言ってみても始まりません。
あえてぼくのような者が言わずとも、すでにたくさんの方々が同じように叫び、
時代全体もまた、早くもそのことの重要さに気づき始めているからです。

なぜあえてぼくが「エコろじーシフト」を叫ぶのか。
その理由はとても簡単、これは実際に行動して小さなモデルを作らなければ、
ただ念仏もどきのたわごとで終わってしまいそうだからです。
そしてそのモデルは、いまこそ求められているような気がします。
なぜなら、小泉内閣による改革がこれからいよいよ始まろうとし、
そのなかで、多くの方々が希望と不安をない交ぜにしながら、
あたかも息をひそめて見守っているように思えるからです。


もう一度「まえがき」…

繰り返しになってしまいますが、実はこのサイトを始める前、
つまり去年(2000年)の暮れ辺りから「エコろじーシフト」なる資料を作り、
その中の「まえがき」にちょっぴりと書いたものがありますので、
ついでにここに掲載させていただきます。

【まえがき】
二一世紀を迎えて、いよいよ世の中がおかしくなってきました。そして不安がますます高まってきています。そんななか私たちは二〇〇一年を目前に『エコろじー』を創刊し、周囲の方々に「エコろじーシフト」を呼びかけてきました。
「エコろじーシフト」とは、思い切ってこれまでの考え方(価値観)や社会システムに見切りをつけ、安心して暮らせる社会環境をみんなで作りだしていこうという試みです。これからいよいよ本格化しようとしている「大失業時代」の不安と混乱に備え、小さな「安心モデル」を作りあげることが急務と考えたからです。
幸いにも「エコろじーシフト」の呼びかけは、あちこちでそれなりの波紋を呼び、そのたびにいろんな方々とお会いして「楽しい雑談」を繰り返してきました。
しかしここまで輪(ネットワーク)が広がってしまいますと、さすがにたっぷりと雑談を楽しむ余裕もなくなってしまいます。そこで、心の中にあるものを吐き出すかたちで、以下のようなささやかな資料を作ってみました。
その資料、最初のうちは必要に応じてコピーしてお渡ししていたのですが、いろんな方々から「20~30部くらいほしい…」などと頼まれてしまいますと、やはり時間も手間もコストもばかにはなりません。そこで「未完の、中途半端な内容」ながら、大急ぎでここに小さな冊子としてまとめてみることにしました。
以下の内容は「エコろじーシフト」のほんの一部にすぎません。ではあっても、これからの社会のあり方を考えるうえで多少は参考になるだろうと思います。というのも、それらは十分に実現可能な技術やシステムばかりだからです。

考えてみれば、環境問題や社会システムのあり方などに関心を持つようになってから、すでに三〇年近くになります。その間、日本を飛びだして、外から日本の社会を客観視したり、また「たくぎん破綻」を迎えるまでは『たくぎん経営ガイド』の取材・編集を通して、世界の経済や金融システムの歪みを直視したりもしました。
そんなプロセスにあって思ったこと、それは「エコノミー(経済最優先)社会はやがて破綻し、間違いなくエコロジーシフトせざるをえない時が来る!」という確信に近いものでした。つまり三〇年近く前に直観していたものが、実際に仕事で経済や金融問題に触れることにより、確信めいたものに変わっていったのです。

ややこしい話はやめましょう。とにかくこれからは「国家破産」をも含めて大変な時代になりそうです。これに対して政府や評論家たちは構造改革が不可欠と叫んでいますが、構造改革とはいったいどんな構造を指して言うのでしょう。言葉だけが先走りしている感じで、その内容が私たちにはほとんど見えてきていません。
それに対して私たちは「エコロジーシフト」を呼びかけます。いえ、理念的に呼びかけるというよりは「論より証拠」で、これからみんなで作り出していくそのモデルを、より多くのみなさんに実際に見ていただき、そしてできればご参加いただきたいと思います。

『エコろじーシフト』呼びかけ人 稲田芳弘