斎藤牧場と自然農法の愉快な関係

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「ここの牛たちは、とっても穏やかで、見ているだけで心がなごみます」……
こう言った門山さんは、去年の夏も斎藤牧場に研修に来ていたのだそうです。そして大学を卒業したいま、再び斎藤牧場へ……。いったい、なぜそんなにも熱心なのでしょうか。

この前の日曜日、みんなでログハウス(研修センター)でおしゃべりしていたとき、その門山さんのお話の中に「高知」という地名が出てきました。
(…えっ、高知出身? だとしたら同じ四国の愛媛県で自然農法をやっている福岡正信さんのことを知っているのかなぁ。彼女は自然農法に興味をもって学んでいるうちに、あるいは斎藤牧場のことを知ったのかもしれない)
そう思ったぼくは、そのことを聞いてみたくてうずうずしていました。でも、その後門山さんは乳搾りで出かけてしまって、残念ながら質問は不発。
(ま、いいか。同じ四国といったって、福岡さんのことを知らない人のほうが圧倒的に多いんだから)……と、きっぱりあきらめました。

ところがその後、ひょんなことから斎藤牧場と自然農法(福岡さん)のつながりが急浮上してきたのでした。

まず、斎藤さんのお話です。
「門山さんは去年の夏休みにも研修に来たんだけど、そのときに『こういう本も読んでみたらいいよ』と、福岡さんの本を紹介してあげたんだ。すると、もじもじしながら『この人、うちの親戚なんです』と言うんだよね<笑>」

「ええっ 親戚だって? じゃあ、福岡さんの自然農法を近くで見ていて、それで斎藤牧場にも興味をもったんだ」
「それが違うんだよね。ここに来てはじめて福岡さんの本を読んだんだとさ<笑>」

ところで、親戚ってのはどういう親戚なんでしょう。なかには「お母さんの妹の旦那さんのお兄さんの奥さんの従兄弟の妹の義理のおじいちゃん」なんていうワケの分からない親戚関係もありますから<笑>、ここは一応聞いておく必要があります。
すると、なんと門山祥子さんのおばあちゃんの兄が福岡さんだというではありませんか。つまり、おばあちゃんの実家があの福岡正信の家だったのです。

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だったら、小さいころからあの山で遊んでいたの?」
乳搾りから帰ってきた門山さんにそう聞くと、「はい」と答えます。いやはやうらやましい限りです。
そこからいろんな話が展開しましたが、話をしながら、ぼくの頭の中にはまさに桃源郷そのものの「あの山」の風景がどんどん浮かび上がってきました。
と言ってもどんな風景かお分かりならない方もいらっしゃるでしょうから、ここに写真を紹介しましょう。この写真は福岡さんの本『神と自然と人の革命』の中にあるものです。

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かつては赤茶けた不毛の禿げ山だったところが、たちまちこんな素晴らしい楽園に変わってしまったのです。自然農法に関してはまた改めて書くとして、「その山」で門山さんが遊んでいたとはびっくりです。そしてその人がいま目の前にいる…。これにはすっかり驚きました。

あれこれと話をしているうちに、門山さんの実家はじつは高知ではなく、福岡さんの山からそう遠くもない松山であることも分かりました。それにしてもこれは奇遇です。しかも、斎藤牧場にきてはじめてずっと身近にいた福岡さんの本を読んだというのも、これまた面白い話です。
と、なると、ますますここから何かが起こっていきそうな予感もしてきます。とにかくぼくにとって、これは思いもかけなかったものすごいショック、かつ、とてつもない感激でした。

というのも、このサイトで勝手に「斎藤牧場」のことを紹介しているように、そのうちに「自然農法」と福岡正信さんのこともぜひ紹介していきたいと思っていたからです。しかし、それには一応は福岡さんの承諾も必要でしょう。勝手に紹介することに、心のどこかにやはり躊躇があったからです。でも、門山さんが斎藤牧場で研修しているのですから、門山さんを通してお願いという手もありそうです。そう思うと、なんとなく願いが実現できそうで、すっかり嬉しくなってしまいました。

家に帰ってから、改めて福岡さんの本に目を通してみました。
また、この前お会いしたときのことも思いだしていました。
うん、斎藤牧場で門山さんに出会えたのもきっと大きな意味がある。
斎藤牧場と自然農法を掛け算し、そこにフラーコンセプトやエコシステム、自然エネルギーなどを加えて「エンデ」で割れば、きっと21世紀の希望が見えてくる。
まるで訳の分からないへんてこりんな方程式ですが<笑>、ぼくの胸には、いまそんな思いがふつふつと湧きだしてきています<笑>。

(つづく)

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