1998年07月:「ヴァーチャル」の天性は、明るさとおおらかさ

 ヴァーチャルリアリティという言葉が、日本語の中に戸籍を獲得して久しい。それはほとんど「仮想現実」と翻訳され、現実らしくみせかけたニセモノ、そのくせ現実と虚構の見境を分からなくしてしまうやっかいなもの、といった否定的なニュアンスで多くの場合使われている。  実際、TVゲームやアニメ映像、CG映画などの悪影響が批判される...