ぼく自身のこと&その思い-1

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ずいぶん長い間、このサイトは正体不明の印象を持たれていたようです。
その理由は、たぶん主宰者のプロフィールがなかったからでしょう。
まさに「漠たる宇宙空間(Space)に浮遊している感じのサイト…。
そこで今回のリニュアルに当たって、ここに少し自己紹介させていただきます。

この「Creative Space」は、ぼく(稲田芳弘)が主宰するもので、
ぼくはいま札幌で「株式会社クリエティヴ・アイズ」という会社をやっています。
仕事の内容は、主に企画・編集・制作(紙&デジタル)で、
社名に負けないよう、クリエイティヴであるべく仕事に向かい、
仕事を通して、Creative Spaceを広げていきたいと思っています。

そして個人としては、
環境、農&食、社会論、情報論、文明論、経済などに関心を抱き、
特に環境問題をライフワークとしてきました。
そのきっかけとなったのは、1975年に読んだ「土と文明」という本でした。
この本のすごさは、土(自然環境)が文明を生み出し、
かつ土の劣化が文明を淘汰、移動させてきたという、
当時としては実に大胆でユニークな歴史的考察です。
それまでヘーゲルやシュペングラー、トインビー、マルクスなどの歴史観を
そぞろ逍遥してきたぼくにとって、
ディールとカーターが打ち出したこの「土と文明」の歴史観は、
非常に大きなショックと同時に、胸のすく思いを与えてくれました。

その後、フリーのジャーナリストとして、そのテーマを追い続けました。
具体的には、愛媛の福岡正信さんの「自然農法」とか、
長野の美ヶ原高原で「草の葉農場」をやっていた内城本美さんの農業、
また、自然食分野やホリスティック医学分野のことなど、
いわば近代合理主義から外れた世界にも目を凝らしてきたのです。

しかし、いくら国内を歩き回ってユニークな人物に会ったとしても、
「土と文明」の歴史的ダイナミズムを実感することはできません。
そこでその後はこの本『土と文明』を手に持って、
実際に、北アフリカやヨーロッパ等21カ国を歩き回ってきました。

そして発見したこと、それは「土と文明論」の実感的理解と同時に、
日本という国ならではの特異さでした。
つまり、多様なさまざまな文化や人物と出会うなかで、
「まるで牢獄のような日本」を自分ながらに実感させられたのでした。

そんなふうに思うようになった背景には、
バックミンスター・フラーや、ミヒャエル・エンデ、宮沢賢治等々との
思想的、哲学的な出会いもあります。
しかしもっと深く根底には、老子や縄文思想が脈打っているような気がします。
いずれにしても、近代合理主義とはかなり外れた世界のこと。
そこから、ぼく自身のエコロジーが育まれていったように思います。