まずはじめに

(以下は、以前ぼくのフォーラムに書き込んだコメントの再録です)
「自然と人間の関わり方」という点で、福岡翁の自然農法から学ぶべきことがとても多くあるのではないかと思っています。
そんなわけで、福岡翁のことをよくご存じでない方のことも念頭におきながら、簡単にご紹介させていただきます。

【一言プロフィール】
●福岡正信(ふくおか・しょうしん)
大正2年愛媛県伊予市に生まれる。昭和8年岐阜高農農学部卒業。昭和9年横浜税関植物検査課勤務。昭和12年に一時帰農し、昭和14年に高知県農業試験場に勤務。昭和22年以来「自然農法」ひとすじに生きる。自然農法は、日本国内よりはむしろ海外で広く実践されている。主な著書に「自然農法・わら一本の革命」「無」1~3巻、「自然に還る」「神と自然と人の革命」等多数がある。

ぼくが福岡さんのことを知ったのは、もう30年くらい前のことです(いよいよ歳が疑われそうだな…)。そして、すっかり共感し、以来個人的に、あるいは仕事上でも何度か接点を持ってきました。最近でも「映像ドキュメンタリー」や「インタビュー」などを通していよいよ接近し、翁の原稿も3本ほど書きました。その中の一文(一部)をもって、翁の概要をリード文ふうに紹介してみることにします。


愛媛県の農村で「自然農法」を続けている福岡さんは、マスコミや出版物などを通してすでに世界的に知られている。かつて、NHKの映像で大々的な報道がなされたとき、たしかにそこには、いっしょに働く幾人かの「外国人」の姿があった。もちろん現在でも、まるで「魔法の農法」でものぞきにいくような感覚で、福岡翁を訪問する者が後を断たない。
福岡さんが自然農法を始めてから、すでに五十年の歳月がたつ。その途上、実にたくさんの人々が、はるばるこの愛媛県の「福岡農場」を訪れた。そしてここから世界各地に飛び立っていった。まさにいまの時代にこそ、自然農法とその生き方が強く求められている…。そんな期待感を込めながら、福岡翁がいるはずの山に向かった。
福岡さんの山(農場)は、松山市から伊予市へと延びる国道から少し山道を入ったところに広がっていた。
車から降りて小道を歩くと、スモモの実があちこちに落ちているのにまず驚く。見上げればこんもりと生い茂った木々。足元には、野草や野菜。そして耳に響く澄んだ野鳥の声…。それがそのまま自然農法の成果でもあった。
まもなくして、野良着姿の福岡さんが現われた。日焼けした顔に笑顔がほころぶ。凛とした姿と、すがすがしいその笑顔、これまた自然農法の結実といえるかもしれない。


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