連載小説「はるか摩周」

「はるか摩周」それは…

戦争という過酷な運命を生きた青春群像…
そしてその影からひまわりのような鮮烈な恋が生まれる。
宿命の出逢いとその愛を描く青春の痛切な記憶…
限りなく実話に近く、限りなくフィクションに近い。
クリスチャンでもある医師の若き日の愛と苦悩を描く。

それは、あまりに悲し過ぎた…

弟子屈、川湯、阿寒そして摩周…
道東の大自然の雄大さと美しさを背景に、
赴任した若き医師を取り巻くさまざまな人々との交流、
人間愛、そして、戦争をはじめ、「昭和」の時代の記録も
生き生きと語られている。
まだ戦争の傷跡が残る大鵬の家族との
温かな交流も興味深い。
今年1月に他界した大鵬の家族とのエピソードが
リアルに描かれている。

「はるか摩周」は、大自然の癒しとともに、
時代の壮大なスケールの中で語られる
痛烈な一大青春叙事詩である。
現代の若い人にもぜひ読んでもらいたい。(稲田陽子)